移動平均線(moving average)とは
トレンド系インジケーターの移動平均線は過去一定期間の価格の平均値を表すインジケーター。
英語ではmoving average、通称MAと言われる最も一般的なインジケーターです。
相場の方向性や強弱を分析するのに非常に有効なツールです。
価格が移動平均線を上抜けるとトレンドが上昇、下抜けるとトレンドが下降していると判断できます。
移動平均線の種類と特徴
移動平均線には主に3つの種類があります。
それぞれ特徴が異なるので状況に応じて使い分けることが大切です。
単純移動平均線(SMA)
過去の一定期間の価格の単純平均を表します。
計算が簡単で直感的に理解しやすいのが特徴です。
多くの人がこれを利用しています。
指数平滑移動平均線(EMA)
新しい価格データほど重みを置いて計算する移動平均線です。
直近の価格変動に敏感に反応するためトレンドの変化をいち早く捉えられます。
加重移動平均線(WMA)
過去の価格データに重み付けをして計算する移動平均線です。
最新の価格ほど重要視されるため価格変動に対してより敏感に反応します。
移動平均線の見方
移動平均線を活用するには価格との位置関係と傾きを確認することが重要です。
価格との位置関係
・価格が移動平均線を上抜けている → 上昇トレンド
・価格が移動平均線を下抜けている → 下降トレンド
・価格が移動平均線の上下を行き来している → レンジ相場
移動平均線の傾き
・移動平均線が上昇傾向 → 強いトレンド
・移動平均線が下降傾向 → 強いトレンド
・移動平均線が水平 → レンジ相場
移動平均線の活用法
移動平均線はトレードスタイルに合わせて使い分けると効果的です。
・スキャルピング(短時間でのトレード):短期(5日、10日、14日)の移動平均線を使用
・デイトレード:短期(5日、10日、14日)と中期(50日、60日、75日)の移動平均線を組み合わせて使用
・スイングトレード:短期(5日、10日、14日)と中期(50日、60日、75日)または長期(100日、200日)の移動平均線を組み合わせて使用
移動平均線の応用 - ゴールデンクロスとデッドクロス
移動平均線を応用するとより高度な相場分析ができます。
ゴールデンクロス
短期移動平均線が長期移動平均線を上抜ける局面。
上昇トレンドの始まりを示唆する重要なシグナルです。
デッドクロス
短期移動平均線が長期移動平均線を下抜ける局面。
下降トレンドの始まりを示唆する重要なシグナルです。
ゴールデンクロスとデッドクロスを見逃さずに捉えることでより適切なタイミングでエントリーや決済ができるようになります。
パーフェクトオーダー
上げトレンドの場合移動平均線の短期線、中期線、長期線の順番に全てのラインが上向きとなっている状態で強い上げトレンドであることを示す。
下げトレンドの場合はその逆で移動平均線の短期線、中期線、長期線の順番に全てのラインが下向きとなっている状態で強い下げトレンドであることを示す。
mt4での設定方法
移動平均線(Moving Average)は超メジャーなインジケーターなので基本どのmt4にもデフォルトで入っています。
設定の流れ(PC)
mt4上部のバーの中にある「表示」→ナビゲーター→ナビゲーター内のインディケータ→トレンド内のMoving Averageがそれです。
ドラッグしてチャート上に引っ張ってこれば設定できます。
フェニックス・ヒサの移動平均線は?
短期移動平均線の設定
短期移動平均線は単純移動平均線の期間6に設定しています。
色は黄色です。
中期移動平均線の設定
短期移動平均線は単純移動平均線の期間10に設定しています。
色は赤色です。
長期移動平均線の設定
短期移動平均線は単純移動平均線の期間44に設定しています。
色は青色です。
色について
特に決まりはないのですが、短期は黄色・中期は赤色・長期は青色に設定している人が多いです。
まとめ
移動平均線は相場分析に欠かせないトレンド系インジケーターです。
期間の長短や種類を使い分けることでより正確な相場判断ができるようになります。
FXトレードを始める際は移動平均線の特徴を理解し自分のトレードスタイルに合わせて活用しましょう。
またゴールデンクロスやデッドクロス、パーフェクトオーダーなどの応用的な使い方も覚えておくとより高度な分析ができるようになります。